申請手続き
前回の視覚障害の記事では身体障害者手帳と障害基礎年金のお話でしたので、続けて自治体で申請が必要な手続きを書いておきます。
自治体で申請といっても給付・助成・割引は、国/県/市町村または民間の企業が行っていますので、まず自治体の窓口からスタートすると思ってください。
さらに手帳の等級や重複した障害の有無、前年の住民税などで申請できる給付や助成が変わりますので、手帳の種別等級と納税額が必要になります。
但し身体障害者に準ずる寝たきり状態などは、申請給付の要件に見合っていると手帳がなくても申請可能です。
申請内容
ここで書いている申請は、とらトラ母ちゃん【手帳:第1種2級】の重複障害なしの場合です。
1.福祉手当の受給申請:審査を通ると支給決定書が返送されます。
2.重度心身障害者医療費の助成:居住自治体は助成券で定額。その他の自治体での診察は償還払い。フォークト小柳原田病は国の難病特定疾患ではないのでこれが一番助かります。
3.補装具、生活用品の助成:白杖や拡大読書器など福祉のしおりの中から、一つのカテゴリーにつき一点の助成を受けられます。先に助成申請が必要で領収書では助成されませんので注意が必要です。
3-1.欲しい補装具、生活用品を選択。
3-2.業者へ連絡し、手帳の内容を伝え見積書を送付してもらう。
3-3.自治体にある申請用紙と見積書を自治体へ送付。
3-4.審査をされ許可が出ると業者から連絡が入ります。(配送日や助成外の費用の支払い方法)
3-5.希望した物品が届き、残額があれば支払う。
福祉用具・助成
急ぎで欲しい時は間に合いません。とらトラ母ちゃんは白状とルーペ、携帯型の電子ルーペは申請せず自分で購入してしまいました。
今は白杖も色々あります。昔は長いのが主流でしたが、ロービジョン(弱視)のとらトラ母ちゃんはカーボンの折り畳み式を使っています。長さは身長に合わせて腰の高さです。

物品を初めて購入でしたら、視覚障害でしたら日本視覚障害者団体連合の購買部で説明して貰えます。
⇒用具購買所からのお知らせ (normanet.ne.jp)
4.心身障害者自動車燃料費の助成:福祉タクシーまたは燃料費(税金分)のどちらかを選択。
5.自動車税/自動車税・軽自動車税(環境性能割)の減免:自治体で生計同一証明書を作成してもらい、所轄の県税事務所で申請します。県税事務所ですから各都道府県で減免の金額や要件が違いますので、県税事務所で減免の金額を確認しましょう。
詳しいサイトはこちらです
⇒障害者は自動車税が免除してもらえる!その手続き方法は? (zidoushazei.com)
6.有料道路通行料金の割引:手帳で半額、ETCでも半額になりますが、手帳にスタンプが押印されていないと適用除外になります。自治体で申請しスタンプを貰い、ETC利用なら車検証(ナンバー)、車載器ナンバー、ETCカードの登録申請をします。必要な封筒も自治体窓口に用意されています。
7.市・県民税の所得控除:これは障害者本人が世帯主であり納税者なら年末調整や確定申告で控除額加算になります。
とらトラ母ちゃんは申請時は子育て中の専業主婦だったので、とらトラ父ちゃんの年末調整の用紙に記入して完了でした。
とらトラ母ちゃんは、これ以外で特にお世話になっているのはバス会社の割引です。手帳を見せてから清算で割り引いて貰えます。この他にも、携帯電話割引・NHK・鉄道・航空・駐車禁止除外・ガイドヘルパー派遣など様々あります。公共施設や民間の公園などの割引もあります。
手帳交付と同時に福祉のしおりや申請可能な手当・助成・割引などを教えて貰えますので、日を置かずに申請しましょう。(手帳交付日ではなく、申請日が基準になる場合が多々あります。)
この中で一番助かっているのは重度心身障害者医療費の助成です。定期の受診が減ったとは言え、毎回かかる検査費・診察代。そしてジェネリックですが毎日服用するステロイド他、目薬。
1年間で丁度、医療費控除に届かないマックスだったので有難いの一言です。

最後に
今回は、手続き全般の内容を書かせていただきました。
最後に日本は福祉やセーフティーネットのある国ですが、利用する側が門を叩かないといけません。
最初のお知らせを見逃してしまうと、同じお知らせは来ないと思って下さい。そして自治体の職員さんも万能ではありませんので、たまに来るべき書類が来なかったりします。その時は来てませんよと優しくお知らせして下さいね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
とらトラ母ちゃんでした。