野良猫とらにゃん
母子ともに退院し、3人と一匹での生活がスタートしました。育児のあれこれを書く前に度々登場するであろう、とらにゃんの事を書いておきます。
とらにゃん 推定生年月日2011年1月ぐらい(獣医師さんによる)女の子・キジトラ(白)の雑種2012年1月1日までは野良猫として約1年お外にいたようです。
出会い
とらにゃんとの出会いは、2011年の冬に鉄板焼肉おうちパーティーをしている時でした。
近所に首輪に鈴の付いたメスの猫がおり、暖かい日差しの時はお外を一匹でお散歩しているようで度々我が家の小さな庭に侵入しくつろいでいました。(勝手にこの猫をチリンと呼んでました)
数回前の焼肉パーティーの時に外から鳴き声がするので、味無しの焼いただけお肉を一切れ分、小さくして置いてみました。ほんとうはあげちゃダメなのですが。
ペロリと平らげもっとくれないの?とばかりに、窓の下に陣取っていました。そして、そんな事が数回続き…年末に焼肉パーティーをしていると外からいつもの鳴き声がするので「チリンは1枚だよ」とお皿に入れておくと、いつもはペロリと食べるのに食べません。
「そっか、お家で美味しいご飯食べてきたのかな?少し置いておくけど他の野良ちゃん来ちゃうといけないから、こっちが食べ終わったらすぐに片付けるよ」と声を掛けました。
数分後いつもと違うチリンの鳴き声が聞こえてきたので窓の外を覗くと、チリンが別の同じような柄の子猫を連れてきていました。
とらトラ父ちゃんに言うと一緒に覗いてくれましたが、子猫じゃなくて痩せてるだけだよと教えてくれました。
チリンがここに食べれるものあるし、この人たち怖くないからさ!早く食べなよぉー。と鳴いているようで、連れて来られた猫が警戒しないように、とらトラ母ちゃんたちは部屋の中から覗くだけにしていました。

チリンがお皿の前から退くと、その痩せた猫はこちらを警戒しながらお皿の前に来て一気にガツガツ丸飲み状態。相当お腹が減っていたのでしょうね。
空のお皿を愛おしそうになめて、我が家の縁台の下に潜り込んでしまいました。チリンは安心したのかそのまま姿を消してしまいました。
とらトラ父ちゃんに「もし、これ以上ご飯をあげるなら飼ってあげる責任が出るよね。無責任にあげたり、あげなかったりは出来ないし、どうする?」と聞いてみました。
「首輪もしてないし野良猫なのかな?このままだとこの冬で死んじゃいそうなくらい痩せてるからさ、飼ってもいいけど。」と。
飼う決断
とらトラ母ちゃんは幼少期から動物をいろいろ飼ってきましたが、猫を家族にしたことがなく自信がありませんでした。
そのことを伝えると「おうちに入れてあげて、病院で病気がないか検査して万が一お外に出てしまった時の為に避妊してあげて、ご飯とお水とトイレを置いといてあげて、慣れるまでそっとしとけばいいんじゃない?」と、とても寛容で素敵な提案をしてくれました。
すぐにお家に入ってくれるか?という問題と年末年始に実家に滞在する時間があったので、野良猫である確認も兼ねて年始までは、縁台の下に毛布を置いてみました。
逃げる様子もなく、ほぼ1日中毛布で暖を取って過ごしているようで、用意した猫缶とお水を美味しそうに食べてくれました。
真冬なので毛布だけでは寒いだろうと縁台の下の風よけをとらトラ父ちゃんが仮設で作ってくれました。
とらトラ父ちゃんの実家で大晦日、元旦と過ごす予定で出かけましたが、途中の猫さんご飯の時間に一旦帰宅し様子を確認。猫缶を見ると寒いのに毛布から飛び出して来てくれます。
元旦に帰ってきてお家の中にトイレ作ったら中に入れてあげるからね。と声を掛けたのを今も覚えています。
無事にとらにゃんは2012年1月2日に家族になりました。
病院で検査

すぐに動物病院で検査、風邪を少し引いているけど他の病気もなく、たくさん食べて暖かい所で寝ればすぐ良くなりますよ。落ち着いたらワクチン、避妊の手術をしましょう。と言って頂きホッとしました。
動物病院の院長先生に猫についてお尋ねしたところ、とらにゃんは推定1歳で独り立ちしてからいつも飢餓状態だったはず。
この体重でこの風邪ならおそらくこの冬を越せなかったはずです。元々骨格のいい猫なので、通常5キロ超える感じが今は3キロなので少しずつご飯を増やしていきましょうね。とアドバイスして貰いました。
お家の中に入ってからは完全な家猫になりましたが、人間に恐怖心があるようでとらトラ父ちゃんととらトラ母ちゃん以外の人が来ると一番遠くの場所に避難して姿を隠してしまいます。
この先の記事でとらにゃんも登場しますので、生い立ちや出会いを書いてみました。
最後に
猫をお外に出さないで下さい。(離島全体で保護をしていたりする場合は除きます)避妊してるから、してないからの問題ではなく、交通事故や怪我の心配、飼い主のいない猫たちの現状に目を向けたら、一匹でお散歩させてはいけません。
とらトラ母ちゃんは以前は完全なる犬派でした。が、猫ちゃんも最高にかわいい存在ですよ。大型犬を天国へ送り、もう2度と感情の分かる動物は飼うまいと思っていましたが、とらにゃんにそんな気持ちは余計だにゃん!と教わりました。
でも、きっととらトラ母ちゃんの年齢を考えると家族として迎えられる最後の動物はとらにゃんになると思います。
犬も猫も鳥もウサギもハムスターもお魚も蛇も、どんな動物でも最後まで責任を持って、持ち続けて家族に迎えましょうね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
とらトラ母ちゃんでした。